ビール!ビール!

ねこまどで和もう。

今朝の地震、5時53分目が覚める、55分揺れる、56分緊急地震速報。3時過ぎに
ふーちゃんがドアカリカリしてたなぁ…と。


携帯につけてるこねころっのヒモを食いちぎられた。ピウ子は何でもかじる。紙も
ビニールも人も。歯がかゆい時期だけだと思いたい…亘みたいになるのかなぁ…。

新国のツリーとリース

久しぶりの新国オペラ。ほぼ満席。過日えねっちけーカメラが入ってたらしいので
BSプレミアムで放送されるかも。今後日本でこのプロダクションがこの演出で上演
されることはまず無いと思うので見られる人は見ておいて損は無いと思う。2階の
Lサイドだったんだけど、さらに上階で見るいつもより下手が見えにくかった。
さすがに舞台には近かったけどねー。チェコ語は全くわかりません。

尾高さんを見かけましたよ。オペラはバレエと違って「あの人が来てた」ってのが
あんまりないので(ワタシが知らんだけだ)ちょっと詰まらんのぅ。

アンケートに答えたらルーペをもらった。避難経路図付き(笑)。

最近オペラの趣味が変わりましたね、と言われた。うん、確かに。むさい演目が
好きになって(笑)、プリマドンナオペラをあんまり見なくなった。来週末はMET
サティアグラハも行くし。バレエの古典好きは不変。

オペラシテーのツリー

リンガーで皿うどん(小)と餃子。いつも調子に乗って野菜たっぷりちゃんぽんとか食べて
お腹一杯になってるので小にした。お腹にはこのくらいがちょうどいいけど、見た目が
ものたりない…。

ぱにーのじゅすとでハイネケンダーク。これ、すごくウマーなのですよ。

付合いの長い人はワタシが昔ビール嫌いだったのを知ってるのですが。大人(笑)になって
ビール大好きになったのか…だって昔ってビール美味しくなかったやん。エビスが飲める
所は少なかったし、プレミアムモルツも無い時代、スーパードライが幅を利かせる中で
わざわざビールを飲む理由なんてなかったのよ。今はエビスも地ビールも世界のビールも
普通に飲める、良い時代になったものだわ。

無印のお店にいこうキャンペーンのバーコードくじ、また4等。当たった人いるのー?

ルサルカ@新国立劇場

不勉強なため、ドヴォルザークがオペラを書いてたなんて知らなかった。月に寄せる歌
以外は強く印象に残る音楽は無いんだけど、歌を邪魔しないし、美しいメロディライン。
月に〜はリサイタルとかで良く聴くけど、もとネタは意識してなかった…改めて聞くと
ほんとに素敵なアリア。

全員が熱演、熱唱。グリャコヴァは美人だし、歌わないパートでの演技もきめ細かい。
調子も良かったみたい。しかし、2幕でずーっと黙り込んでるのにヴォドニクが連れ
戻しに来てすぐ全開で歌えるのはすごいなぁ。

王子が…王子ボイスなんだけど、ルックスが国王並の貫禄…若いはずなのになぁ…。
この王子が人魚姫の天然系王子でもなければ、オンディーヌの優柔不断王子でもなく
女好きのロクデナしで、呪いをかけられてオタオタして浮気相手に助けを求めるという
体たらく。こんな男呪われて当然だわー。

すばらしかったのはイェジババと外国の公女。憎たらしくて、でも色気があって、常に
何かに対して苛ついてる感じ。やっぱり悪役が素敵じゃないとね。イェジババの退場は
ボッシュートでスタ。ヴォドニクは1幕前半は声があんまり出てなくて音楽に消された
感じだったけど、少しずつ上げて来た。

3幕では不覚にも泣いた。王子を殺すことでしか安息を得られないルサルカ、改心して
ルサルカ無しでは生きて行けない、それがかなわないなら殺してくれと切望する王子の
やり取りの噛み合なさが切ない。

でも、ラストで王子は死なない、ルサルカも然り。色んな解釈があるとは思うんだけど、
ワタシはそれぞれが別の世界で今後も生きて行くって解釈。ルサルカは庇護される立場
ではなくてひとりで生きて行けるように、それが一歩前に出ることで表現されてる、と。

靴がすごく効果的且つ象徴的に使われている。水の精から人間になったルサルカに差し
出され、その使い道に悩む描写、慣れない靴による足の痛みに顔をしかめる描写、王子に
裏切られ、森に帰って来ても靴を手放せない、いらだちから靴を投げ捨てるまで。靴は
心理学的に女性を表し、その靴に入る足は男性を表すってのをどこかで読んだ。つまり
セックスを暗示してる訳で、子供(水の精)が大人(人間)になること、それに伴う痛みや
苦しみを表現してる。あぁ、深いなぁ。

この手の暗喩はあちこちに散りばめてあって、そういう現代人に近い感覚の演出を探す
のは最近作られたプロダクションゆえの面白さ。大人のためのおとぎ話という表現が
ぴったりくる。最初と最後の「少女ルサルカの家」の場面をどう取るか。夢オチとする
のはちょっと安直な気もするんだけどね。うん。

美術も衣装も素敵ー。1つのセットなのに照明で水の中になったり宮殿になったり
森になったりする。水の精はブルーやグリーンの衣装、人間は赤やオレンジ、魔女は
黒…色で属性を表すのは古典的な手法だけど、素敵ですよ。久しぶりに新国の多面舞台
が有効活用されるのを見た気がする。てかこのデカイ奥行きのあるセットを置ける
舞台って世界的にもあんまりないのでは?

合唱隊ちいさっ。仮面つけてるから子役だと思ってた位(^-^;)。グリャコヴァがでかい
というのもあるんだろうけど…バレエ以上に日本人と外国人の体格差が気になるのぅ。
でさ、東フィルはこれだけできてるのにバレエではあんなクソ演奏しかできない訳を、
2軍を使ってバレないと思ってる訳を説明しろ、と。

ルサルカ:オルガ・グリャコヴァ
イェジババ(魔法使い):ビルギット・レンメルト
王子:ペーター・ベルガー
ヴォドニク(水の精):ミッシャ・シェロミアンスキー
外国の公女:ブリギッテ・ピンター
森番 :井ノ上 了吏
料理人の少年:加納 悦子
第一の森の精 :安藤 赴美子
第二の森の精 :池田 香織
第三の森の精 :清水 華澄
狩人 :照屋 睦

終わってすぐ、舞台装置片付け中に緞帳前でグリャコヴァだけのカテコが始まったら
出て行く2つ隣の席のオッサン。全員出てくるカテコ中立ち上がってぶわーーっと
コートを広げて着る前の席のジジイ。どっちも死ね、と思った。すぐに出たい奴は
通路側の席を取れと思うのだが、ちがうか?てか、何でコートとかでかい荷物を
クロークに預けないの?座ってからごそごそしたり、通路にもの置いたりするのが
どんなに無粋か誰か教えてやれよ。新国オペラはジークフリートの冒険(笑)以来
だけど、冒険の方が観客のお行儀がよかったですよ。ま、他の来日オペラ公演でも
褒められたもんじゃないけどさ。

2件のコメント

  1. オペラのレビュー、凄く楽しく読ませていただきました^^
    ご紹介、ありがとうございます。

  2. 素敵なプロダクションです。
    違う演出ですがパリオペで収録したのがDVDで出てます。
    フレミングがタイトルロールなのでアタリかと。機会があればぜひ。

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