映画7本分のことのみ。

グリーン・ナイト@トーホー六ヒル

( ゚д゚)
久しぶりに訳わからんっていう感想の映画見た。自分の持ってる知識を総動員しても
よくわからん。アーサー王の甥っ子のパテルくんが緑の騎士の首を落とすゲームして、
1年後に緑に騎士のところに来いよ、おんなじことしてやるからって、誰がわざわざ首を
落とされに行くんだよって思うんだけど…行くんかーい。パテルくんは武勇伝がないのが
コンプレックスで、それゆえにアーサー王の後継になれないって思ってるから、こんな
しょーもないゲームに乗っかっちゃったってことね。

で、その過程が勇ましい騎士のそれではなくて、グダグダの道程で、変な人とか、人で
すらないものとの邂逅をへて緑の騎士のもとにたどり着いて、そこでもまたグダグダ。
首を落とされた女性とか、狐とか、変なことが起こるお屋敷とかそこに住む人たちとか
もう何のメタファーなんだか全然わからんがな。

バリーコーガンが出てたらしんだけど、まったく記憶にないのでちょうど寝てたとこ
だったんだろーなー。画面が暗くてね、80%くらい暗くて話も訳わからんので寝るわ。
バレエでも海外カンパニーの公演だと照明が暗すぎて何が何やらってことがあるけど
(特にイギリスは暗い)、目の色が薄いと暗くても見えるらしいんだわ。日本人は目の
色が濃いから逆に暗いと見にくい。ワタシ日本人にしては目の色薄い方だと思うけど
鳥目なので薄暗い所は苦手。もうそういうの調整してよって思うんだけど。

「主役の人知らない」って話しながら退場する若い子がいて「ふぁっ?」ってなった。
パテルくんそんなマイナーだっけ???スラムドッグ$ミリオネアって2008年かぁ…。
若い子は知らないかもね。パテルくんももう32歳かー(ふぁっ?)。

この監督A GHOST STORYとかセインツの人なんだけど、A GHOST STORYも( ゚д゚)
ってなって訳わからんかったなぁ。字幕は松浦さん。

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ@トーホー六ヒル

Electrical Lifeからこんなクッソダサい日本語サブタイつけたヤツ出てこい案件。
貧しい生活から一発逆転を狙うルイスにとって電気(に関する特許を取ること)は何より
重要で、電気=ラブであることに気づかされて号泣必至のラストになってるのにそれを
スルーするセンスのなさ。日本の配給会社はしなくていいことしすぎなんよ。

ネコチャンがたくさん出てきます。ネコチャンの絵も出てきます。当時は「ねこを飼う」
ことが当たり前ではなかったんだそう。へぇぇ。どんなに貧しくても「上流階級」と
「そうでない階級」は結婚どころか一緒に劇場に行くことすら噂話になる。世知辛い。

それでもビビビッと電気が走ったルイスはしっかり者の妹他が反対するのを押し切って
エミリーと結婚しちゃうのだけど、金銭感覚には乏しいし、社会の仕組みにも疎いし、
この結婚のせいで妹たちはさらに縁遠くなっちゃうし、エミリーは癌になっちゃうしで
踏んだり蹴ったり…ルイスは晩年に統失で施設に入ってたけど、若い時から今で言う
ところの発達障害とかだったんだろうね。両手でペンを持ってささっと絵を描くとか、
人の話を聞かないとか、じっと座っていられないとか。エミリーのこともそうだけど、
医療が発達していなかったために苦しむのを今になって「そういうこと…」って思い
ながらみるのは結構辛いね。

妹がたくさんいたのもあって、色々詰め込みすぎたかなぁとは思うし、割と早い段階で
エミリーがなくなってしまったのもあって、どうなったら終わりなんだろうってもじもじ
しながら見てたけど、エミリーの形見のスカーフ端切れを見つけて正気に戻ったルイスが
スカーフとスケッチブックを抱えて森の中を歩いて行くのはとても美しいラストだった。
あとルイスとエミリーが結婚して住む家がとても素敵。壁紙を自分で印刷して貼ったり、
その壁紙やファブリックのいろんなブルーがとても綺麗。画面が四角いので両端が黒い。

ザ・メニュー@トーホー六ヒル

ちまちまとピンセットで盛り付けるような料理は好かんので、美味しそうと思えなくて
よくわかんない抽象的な能書きにも、いちいち感動するニコラスにもアニャと一緒に
ツッコミを入れてたクチ。岩とか本当にひどい。

え、ニコラスここで退場?ってところで退場しちゃうし、演出といいながら簡単に人
が死んじゃうし、名前と顔が一致するのは数人なので、誰がいつ死ぬのか予想できん。
予告では殺されると言うか食べられるんじゃね?って思ってたけど、それはなかった。

シェフはこの日が最後の営業と決めていて(最後の晩餐か)、それにふさわしい客を
選んだのに(それぞれに何かしらの…七つの大罪的な罪があるんだね)、予定外で
異端なアニャが紛れ込んできて計画が少しずつ狂って行くのを行きつ戻りつしながら
最終的には排除してスタッフ共々本懐を遂げ、巻き込まれた方は不条理すぎて最後は
笑うしかないんだけど、最後のスモアは誰も悪あがきせずに受け入れるのが。これは
みる人を選ぶ。ワタシは結構好き。

ブラックアダム@gdcs

ジャングルクルーズに続いてロック様&セラ。なんかテンポ悪くて途中眠くなったなぁ。
この監督作品は必ずつまんないパートがあるんだよなぁ。

ロック様が悪いヤツなわけなくて、JSAと結託して真の敵に立ち向かうのは想定通りで、
加えてアドリアナ親子に自らの妻子を重ね合わせてみたり、人の心を取り戻す過程も
ちゃんと描かれているんだけど、アドリアナがなんかイラっとする。息子のアダムに
対する態度がターミネーターに対するそれなのは狙ったのかな?

JSAのゲスいおばちゃんのことは置いといて、ヒーローが微妙に弱いけど大丈夫なん?
何より俺の愛するピアースブロスナン演じるストレンジ先生的な魔術師を死なせたことは
許せないのと、もう理系の天才少女(白人の時もあれば有色人種の時もあるけど)はお腹
いっぱい。でっかくなる子のおじいちゃんんのことは知らんがな。

ここでもシャザム出て来るんかーい。ということで来年のシャザム2も楽しみだし、次は
スーパーマンVSブラックアダムかぁ。ゲスいおばちゃんに呼ばれた?

デリシュ!@HUMAX池袋

トーキョーでは結構前に終わってたのに、HUMAXで突然上映になった。ラッキー。
フランス革命の少し前、見た目美しく美味しい「料理」は貴族のもので、庶民は質素と
いうか粗末なものをそれこそ命をつなぐためだけに家で食べるのが当たり前だった時代。
貴族の料理人を解雇されたシェフが全ての人に開かれたレストランを作る話だけど実際は
フランス革命で貴族が雇っていた料理人が職を失って街中で店を出したのがレストランの
始まりなので今作の主人公がレストランの起源、ということではないはず…フィクション
だから。

貴族にとって素晴らしい料理人を抱えて、その料理を自慢するとかバカじゃねーのって
思うんだけど、彼らにはそれが重要。招待されて料理を食べる貴族も一人が誉めちぎれば
同じように腹の中ではどう思っていようと褒め、一人が貶すと手のひらを返す胸糞っぷり。
じゃがいもが出てくると「ドイツ人か」「土の中にできたものを食わせるとは」「イモと
トリュフを食べさせるなんて私達は豚か」とドイツもじゃがいもも散々な言われようで、
これだからフランス人は…と思う。

職を失ったマンスロン親子の元に現れた訳ありっぽい弟子志望のルイーズの正体を巡って
事態が二転三転し、そこに胸糞公爵も絡んできて、最後は収まるべきところに収まるし、
落とし所は何となく予想できるけど、脚本がうまくて、そこに至るまでの経緯が説明臭く
なくひねりもあって、それがちょうどいいさじ加減で飽きさせない。料理が美味しそう
なのもいい。

MEN 同じ顔の男たち@トーホー池袋

エクスマキナもちょっとわけわからんかったけど、これはそれに加えて気持ち悪くて
生理的嫌悪感が強い。こんなんカップルで見に来ていいんか?R15なのはフルチンの
きったないおっさんがノーモザイクで出てるからやね。土着の伝承や文化がベースに
あるのはミッドサマーとかラム、ちょっと前に見たグリーンナイトにも通じるものが
あるねぇ(みんなA24)。

楽園のりんごを食べるのはアダムとイブそのまんま、あの田舎は楽園かというと「?」
だけど(男の楽園?)、リンゴを食べたハーパーを自分を女より優れた立場=神と思って
いる男たちが彼女を追放しようと気持ち悪い嫌がらせをしてくるから間違ってないか。
教会にある石像はアイルランドに昔から伝わるもので、おでこに葉っぱをつける全裸
マンはケルトのやつかな?トンネルが異世界と繋がっているような感覚に陥るのは洋
の東西を問わずにある話だし。腕が割けるのは何かあるのかなー?

出会う男たちがみんなロリーキニアなのはもう笑しかないけど、絶妙な気持ち悪さで
実際は違うんだろうけど、ハーパーにはみんな同じに見える、キャラが違うように
見えても自覚するしないに関わらず女に対して偏った感情(遠回し表現)を持っていて
それをあからさまに言葉や行動に出すこともあれば、ダイレクトにサゲてきたり、
無邪気に不快な言葉を吐いたりする…どうしたってキモいし、ムカつくんだよぅ。
で、ラストの一番キモいと言われてるところね、超ピンポイントで寝てた、ワタシ。
気が付いたら元夫が産まれるとこだった。

全ての元凶が冒頭で死んだハーパーの夫で、モラ夫だったんだろうな…というのが
回想の中で少しずつ明らかになってく。思う通りにならない妻を自分の命を人質に
して操ろうとして、実際そうしてしまうことで彼女の心にずっと残り続けようとする。
最後は多分ハーパーにギッタギタにされたんだろうなぁ。直接的な言及はなくても、
最後のすっきりした顔をしたハーパーから想像する。友達が妊娠してるのは新たな
ホラーの始まりかも知れんが、それはまた別のお話…か。

字幕は松浦さん。ホラーにつけるの珍しいんだけど最近はA24のが多いからな。

RRR@Tジョイ品川

3回目、先月は週末でも空きが結構あった品川も満席