高崎初上陸(1)とても良い箱

NDT見に高崎に行ってた。国境を二つ超えてるし、電車で2時間かけて帰ってくるのがきついのが想定
されたのでお泊まり会も。高崎は新幹線で通過するばっかりで初めて降りた。ちなみに駅はなんか変な
ことになっている。

すれ違った若い女の子が「アタシぐんまちゃん可愛いと思ったことないと思うんだけど〜」ってイキってた
けど、ぐんまちゃん可愛いよ。そして普通にふっかちゃんもいるグンマー。

芸劇は駅からまっすぐ、ペデストリアンデッキで繋がってるのでわかりやすい。トーキョー人からするとこの
くらい当然歩くよね?って距離だけどシャトルバスもあるらしい。見るからに箱!って外観で中は吹抜け、
直線的な金属とガラス、波打つ壁も金属なのかな…質感が異なる素材が絶妙なバランスで配置されて
とても美しい。有名建築家の謎建物ではなく佐藤総合計画の設計なのも堅実で好感。スペースにゆとり
があってちょっと座れる所もたくさん。地方の箱物はこういうところがいいなぁと思う。無駄な階段の上り
下りがないシンプルな動線で、トイレもたくさんあって、休憩中は中にもスタッフがいて誘導してくれて
親切。座席は千鳥かつ傾斜がしっかりとついててとにかく見やすい。椅子もいい。キャパは2000ほどで
そんなにないけど、本当にいい箱なので高崎市民は自慢したらいいよ。

生で見るのは初めてのNDTで、見るのは高崎の1回だけとチケットを早々に取ってた。A席だけど12列目
サイドの通路より(通路挟んですぐ横にNDT芸監エミリーさんが座ってらした)。トーキョーだと普通にS席に
なってるとこだよ、ここ。プレトークの前に突然大友さんが登壇されて(プレプレトーク?)びっくりしたけど、
ここの芸監なのね、知らなかった。トーキョーのバレエ・ダンス公演で見る顔がたくさん。酒井はなさんも。

プレトークはそれぞれの演目の解説と見どころを説明してもらえたので丸腰で臨むより何倍も楽しめた。
ワタシは愛芸のKさんが嫌いなんだけど、今回もやっぱり嫌いだった😅。余計なことを喋りすぎなんよ。
通訳が入るから時間かかるのに延々喋って、最後は駆け足で解説もさらっとだった…観客はエミリーさんの
話が聞きたいんだよ。

ワタシはコンテが苦手で、よく寝るし、意味がわからないで金返せーって思うこともあったので、有象無象の
コンテ公演は行かないし、ダンサー余命いくばくもない引退間近のダンサーが薄暗い所でクネクネユラユラ
するのはもうお腹一杯だけど、NDTは別格、振付家の意図を汲んで踊るってこういうことなんだと実感できる。

残像が見えるくらい素早い動きとか、ドゥミポワントで20分とか、ものすごいハードで無理…って思ってたし、
真似する気にもなれない。どれもきついのにダンサーは掛け持ちで出演してるんよ。20分フルフルで踊って
20分休んで(実際は着替えとかしてる)次、とか世界のトップダンサー改めてすごい。稽古や練習(Lesson)
ではなく訓練(Training)と何かで読んだけど、そうだよねー。男女問わずムッキムキ。かっこいい。

いつも開場時間をだいぶ過ぎてから入るんだけど、今回はちょっと早めについて、入口近くの椅子の座って開場
待ってたら、人がどんどん集まって並び始めたことに衝撃を受けたんだけど、早く入ると何かいいことあるの?
と思ってたら…物販か!並ぶだけならまだしも品切れするから早めに買いたいってことか。ワタシは出遅れた
ので(ただ中に入るために並ぶのアホらしい)、テーシャツはXLしか残ってなかったよ!いや、XLでいいんだ。

地方公演はどこでも客層がダンスとは無縁そうな近所に住んでいると思われる人が多くてほのぼのしてるし、
楽しんでくれてたらいいなと思う。退場も詰まることなく流れてて、ほんとに動線が考えられてるんだなぁ、と。
トーキョーだと出入り口が詰まってホワイエに人が滞留したり(東文とかカオス)、流れに逆らってくる人(新国
で終演後階段を登ってくる人は何なん?)がいたりしてなかなか出られない。

202406グンマー