小学生の時から1人で映画見てたから保護者付(笑)で映画みるなんて、何十年ぶりだろ。
Aさんは映画館で見る1年分(3本)を10日間で見たって。逆にその数本を見るきっかけと
何見てるのかが気になる。バラエティに富んだセレクトをしたつもりだけど。ベティ・
ブルーだけは終わるのが11時なのでJに迎えにきてもらった。
BACK TO THE FUTUREってPG12なの…知らんかった。てか何がPG12?織田裕二が
吹替やったこと?(笑)
今シーズンからMETLVが渋谷のシネパレスでも上映されるっぽい。なんでここ…と
調べてみると松竹と多少は縁がある会社らしい。小さいけど割といい箱なので次から
こっちで見ようかな。新ピカは行くだけで疲れる。
しかし松竹の商売はホントに阿漕だなぁと思う。歌舞伎にはまってなくて良かった。
先シーズンの半券集めてMETご招待もアメリカまでの交通費は自己負担だったり
(応募した人がいたことに驚きだし、今年もやるらしい)、愛の妙薬の試写会も
アンコール上映のチケットを5枚も集めないと応募すら出来ないとか。ここまで
あからさまにヒマと金がある人を見て商売してるのも清々しいけど…。
「テイク・ディス・ワルツ」@HTC有楽町
旅先で微妙な「イケメソ」に会う→印象悪い→帰りの飛行機で隣同士→家も実は近所って
今時少女漫画でもやらないだろうし、映画的にもダメ過ぎる。
これ、男目線で見たらすごく詰まらんと思う。「いい人」の夫ではなく微妙な「イケメソ」
を選ぶ上に、その決断に至るまでがプラトニックだから余計面白くないと来る。「いい人」
の夫がいるのに何となく満たされない心の隙間に微妙な「イケメソ」が入り込んでくると
いうのもちょっと違うと思うんだ。
父親か兄弟のような存在のルー(の親兄弟も含む)との単調な日常と、思うような仕事が
できない生活に飽きたの。だから子供が欲しい=変化が欲しいと願うのに叶わない。
足りないものを求めて夫のもとを離れた所で、またその足りない部分が日常になって
同じように飽きてしまう。マーゴは永遠にこれを繰り返して彷徨うんだろうなぁ、と。
で、結局は1人。ルーと違ってマーゴの親兄弟が出ないのも、ルーの元を離れれば帰る
ところがないのを暗示してるのかも。
夫のルーはチキン料理のレシピ本を出している。チキンというのが絶妙。癖がなくどんな
料理にもなりうる懐の大きな食材は、優しくて穏やかなルーそのものという皮肉。不満は
ないけど、何か物足りない、目新しい何かが欲しくなるのも良くわかる。でもさ、セス
ローゲンは…ないわ(笑)。彼の過去出演作を見てなければ邪念を抱かずに済んだのに。
ミシェル大好きだけど、ルーが出版社の人と電話してるのにちょっかいを出すシーンが
ホントにイライラして物投げたくなった。こんな女が家にいいたらウザくて暴れそう。
そこはミシェルの上手さなんだけど…。
今まで見た何よりも雑なボカシ処理に怒り心頭。プールのシャワー室での全裸はおばちゃん
含めてぼかし無しなのに…(むしろこっちをぼかせよ)。基準がわからんので「映倫 ボカシ
基準」でググってみたけど(男子中学生か)…むーん。
「おおかみこどもの雨と雪」@有楽座
突っ込みどころがとても多いのだけど、そんなこと気にしてたらいけません。しかし
舶来のアニメだったらおもちゃがしゃべっても気にならないのに(笑)、日本のアニメ
だと狼男ってどうなのよと思ってしまうのは何故だろうか…。しかし狼男の扱いが
かなりぞんざい。あんな死に方でいいのか?
小さい頃は自由奔放で野生児だった雪は学校に通うようになって、人間として生きて
いくことを選び、引っ込み思案の雨は人と馴染めず狼として生きて行くことを選ぶ。
10歳そこそこで生き方を決められるもんなのかね…狼と人間とで寿命が違ったり
するのかなぁ…そもそも、子供らは狼の血は薄まってるんじゃなくて?もうね、
考え始めたらきりがない〜。
ワタシは花の気持ちはわからんのですよ。楽天的というよりは場当たり的で、周りに
助けてもらわないと何も出来ないのに、本人は一人でどうにか出来ると思ってるとか。
なので子供(雪)目線で見てた。一番ぐっと来たのは同級生の男の子に狼だってことを
告白する所だったもんね。
それでも後半のジブリに喧嘩売ってる所とかたまらなくいい。ワタシはカリオストロ、
ナウシカ、ラピュタ、トトロ以外は認めないインチキアンチジブリですよ(笑)。
押井守氏は上市町出身といきいき富山館からのメルマガで知った。花が子供らを連れて
移住するのがその辺りの設定…ワタシは行ったことないけどね(エセ富山県民だから)。
有楽座は何がいいって、出たらすぐに電車に乗れること。子供がいないようにと思って
7時半からの上映に行ったのに、なんで未就学年齢と思しき子供がたくさんいるんだ…。
上映中あちこちから話し声が聞こえて親も答えるし…もーやだ。終わりは9時45分、
子供は寝る時間だろうが。大人だって寝ていいもんなら寝るぞ。
「ベティ・ブルー」@HTC渋谷
公開された当時はもちろん見てないし、今回が初見。や、結構メジャーだけどみてない
っての多いよ。ETもちゃんと見たことないと思う…まじで。
さて、今も熱狂的なファンがいるというこの作品、ワタシはダメ。10年前に見たら
一途なベティの純愛って捉え方も出来ると思うけど、今のワタシにはメンヘラの女が
自分の好き勝手して、人様に迷惑かけまくって、気に入らないことがあればキレる…
とか、もう救いようはないし、どこにも共感できない。結局は自分大好きなだけで、
自分が好きな物、正しいと信じる物だけが正義で、それ以外は悪とか…でもこういう
人、今は普通にいるよね…(汗)。
でもね、愛情の深い人間は憎悪も深くて暗い。感情のベクトルの違いだけで、必要と
するエネルギーとか発生のトリガーは同じ。それはワタシにもあるからわかるよ。
そのメンヘラ女のブレーキとなり、憎悪と愛情を一身に受け止めるのがゾルグ。常に
あるがままを受け入れて、最後にベティを殺す決断を下す時に初めて自分の意志を持ち
その後を一人で行きていく。ただの共依存だったのか、ベティに向けているのが愛情
だったのかはわからん。ワタシにとってジャンユーグアグラードはニキータのマルコ。
最後に猫が出て来て救われた感じ。ねこー!
ヒットした仏蘭西映画は苦手なことが多いのは何でだろう…夜遅かったのもあって
ちょっとつかれた。
「アベンジャーズ」@新宿ミラノ
アベンジャーズを2Dで見る(これだけ映画見てるのに3Dメガネ持ってないし)…となると
しんずくミラノ。金券ショップでチケット(1280円)買ってGO。スクリーンがでかくて、
空いてて、今時入替制じゃないなんて素晴らしい(でも2回見ることはないなぁ)。池袋
東急亡き今、ミラノには生き残って欲しい(先になくなるのは向いのHUMAXだが)。
満席ですってのは見たことない。
ワタシ、ヒーローってのはパラで存在するんだと思ってた。でないと、地球は何回滅亡
してルンだろうって話になっちゃうしさぁ。まさかのヒーロー大集結。日本で言う所の
歴代仮面ライダー大集合とか、ウルトラマンファミリー一家団欒みたいもんですよ。
まぁ、ストーリーは突っ込みどころが多いし、何の教訓もカタルシスもないのだけど、
見るべき所はそこじゃない。自分の好きなキャラの活躍と、他のヒーローとの絡みを
楽しめれば十分元は取れる(1280円)。萌えたもん勝ち。
予告を見る分にはアイアンマンと仲間たち時々ニックフューリーだと思ってたんだけど
そうでもない。キャプテンアメリカとソーが結構頑張ってた。今をときめく(…って
どこかの映画サイトに書いてた)ジェレミーレナーの存在感が薄めだったのがザンネン
すぎて泣ける。でも出るときはスカヨハと一緒のことが多いので美味しい役なのか。
ハルクがエリックバナでもエドワードノートンでもなくマークラファロなのはどうなの
とおもってたんだけど、ラファロハルクが…いいのよ。メガネスキーに超おすすめ。
ワタシが一番ラブーなのはスカヨハですがね(いま髪型一緒(笑))。
アイアンマンとソーは見てるんだけど、キャプテンアメリカを見ておかなかったことを
心底後悔した。あんまり活躍しないかなと思ってたんだけど、アメリカの名がつくのは
ダテじゃなかった(笑)。予習しておくのに越したことは無いけど…てか1つも見てない
人は見に行かないか。
エンドロールまで見るのはマーベルのお約束。全体的に客席の反応は薄めだったのに、
最後の最後で笑い声が上がった。
しかし、ダークナイトもそうだったけど、アメリカ政府は簡単に核弾頭ぶっ放し過ぎ。
ヒーローに後始末させてんじゃねぇよ。
「最強のふたり」@GAGAオンライン試写会
…と言うのに当選した(ピウ子ー!)。PCでみたんだけど、もう1回映画館で自腹でみるかと
聞かれれば…微妙。GAGAのえげつない宣伝活動が異常に鼻につくのもワタシの反感を買う。
悪くはないんだけど、よく出来すぎてると言うか…ええ、日本人はこういうの好きよね。
英国王のスピーチを見た後のような感覚…そうだそうだ。悪い人が誰も出て来ない、かつ
対照的な属性のふたりの友情物って鉄板。ハリウッドでリメイクも納得。
フィリップやドリスの過去や背景にやたら時間をさいてる感があって、そこが冗長に感じる。
お互い知らない世界を知り、信頼や友情が芽生え、フィリップに取ってドリスは不可欠な
存在になっているにもかかわらず、彼の将来を思って解雇するも、ドリスのいない生活は
つまらなくて、新しい介護者は優秀だろうけど退屈な男という状況に耐えられずドリスを
呼び戻す。戻って来たドリスは「やっぱり俺じゃないと」って言うのにぐっと来る。
フィリップが欲しかったのは介護者ではなく友達、ドリスが欲しかったのは仕事ではなく
自分を受け入れ、信頼してくれる人だったんだろうね。
「ローマ法王の休日」@シャンテ
バチカンにおいて次の法王を選ぶのは世界中の枢機卿による投票で、決まるまで何回も
繰り返される…というのは一般常識?ワタシは小学生の頃学校で聞いた記憶がある…
何の授業だったんだろう…コンクラーヴェという字面で笑えるのは日本人だけだが(笑)。
選ばれたら最後、死ぬまで法王でいなければいけないってのはかなりの重圧だと思うし
できれば選ばれたくないと思うのは人として当然の感情なのかも。まぁ、あそこまで
イヤイヤオーラを出してるかは知らない。無宗教の人間にはわからない、信仰の深さ
ゆえの苦悩ってのもあるだろうし。でもみんな選ばれれば法王様してる…んだと思う。
ハートフルコメディとか配給元は嘘つくんじゃねーよ!と。法王に選ばれたものの、
その重圧から逃げ出し、町の人々とふれあう中で法王としての自覚に目覚め、信者の
前で素晴らしい演説をする…ってのはノーテンキハリウッド映画に毒されているのか。
モレッティに一杯食わされたーー。
ラストのバルコニーのシーンは、広場に集まった信者と同じ気持ちになれる。もうね
( ゚д゚)ポカーン。とするしかない。2時間引っ張って来てこれ?みたいな。あとは
メルヴィルのその後が気になる。
バチカンをネタにした映画ってのは意外と少ないのか、ゴッドファーザーIIIくらいしか
思いつかないのぅ。トムハンクスのでたやつにもあったっけ?