主役はパーペで

ねこジューたん。

ピウ子上の牙生え変わり中。片方は抜けちゃったぽい。どこかに落ちてるかなぁ。
もう片方は絶賛二枚歯中。

今日はMETファウスト。9時半過ぎに家でて(ひでぇ)ブルームバーグのCMが終った
タイミングで着席(すばらしい)!3スクで9割ほどの入り。空席があったのは前3列
くらいじゃないかなぁ…。今日のチリポテは揚げたてウマー。

小腹が減ったので何か食べて帰ろう…紀伊国屋の地下で正月に来た時は営業して
いなかったカレー屋(CLOVE)に入ってみた。メニューは4種類、玉葱カレー2種、
ひよこ豆キーマ、野菜。豆のキーマにしてみる。代金はオーダー時に払う方式。

サラサラのカレーで、豆がほくほくしてて、挽肉が歯ごたえあって、思ってたより
スパイしー…もっと辛いのが好き(辛さ調節できるっぽい)。野菜たっぷり感ありで
油っぽさが少なめのヘルシーカレー。ご飯とカレーは別皿。これで830円は少々高い
気がする。あと100円安かったらいいなぁ。

UQから電話があって、もう1年契約してくれたら新しいルータあげるって言うから
じゃ、よろしくってしといた。

セールでぷちばとのワンピ。何年か前に黒のAラインのワンピを買って超ヘビロテ
したせいで、ヨレヨレになって来たので新調。黒のシンプルなワンピはホントに
使えるのぅ。肩にボタン…ってはやってるの?グレイのニットワンピもそろそろ
寿命かなぁ…。

METライブビューイング「ファウスト」@新ピカ

ええっと。これはパーペが主役なんですよね???パーペカッケー。むさいロン毛
ヅラの演目より地毛の方が全然素敵だわ。1幕2幕では笑わせてくれて、以降では
豹変して登場人物を次々不幸にし、ファウストを苦しめる…すごい楽しそうなのね。
手から火を出したり鳩を出したり(出さない…)、手品をたくさん披露してくれますよ。
爺ファウストがヤケになって「いでよ、サターン」とか言うと「ハイ、来ましたよ」
みたいなノリ。「宝石より花を取ったらワタシャ悪魔ヤメますよ」とかね、演技も
細やかで、出ずっぱりなのでつい探してしまう。

カウフマンですが術後の快復も宜しいようで(ぶふっ)、ワルキューレの時に較べて
すごい太ってる…。あのぅ、40過ぎの頃のデビッドハッセルホフに似てます。今
ワタシの中で人生何回目かのハッセルホフブームが来てるんだわ、正月に超はまった
ドッジボールに出てたし、ナイトライダーの新シリーズも始まるし…脱線しマスタ。
まぁ、一連の騒動ですっかりカウフマン嫌いになったワタシですが、彼がスター様
だと言うことは認めましょう。でも重唱の時は共演者とあわせようよ…と思うのよ。

ポプラフスカヤの顔が苦手なんだわ…横顔は気にならないんだけど、正面から見ると
えらが張ってて、ものすごく顔が大きく見える。ええ、それは歌に関係ないのは百も
承知なんだけどさ…。片桐はいりがちらつく。

誰もふれてないけどシーベルのミシェル・ロズィエがよかったよー。まだ若いのか
あんまり情報がないや。今夏のザルツブルグでコジのドラベッラやってますね。
今月のロイヤルのコジでも同じく。ロイヤルのファウストでもシーベルか(これは
パーペも出てる)。

演出が原作を数百年進めて第二次大戦前後くらいに設定されてるのが興味深い。特に
違和感もなく、宗教色を薄めたことによって却ってわかりやすくて面白い。裏設定と
してファウスト博士は核を研究していて、それが戦争に利用されたことに絶望して
いるのだけど、特典映像の日本語訳は超オブラート包みだった。状況的に仕方ない
のかもしれないけどモやーン。セットのイメージはドクターアトミック!オッペン
ハイマー…たまんない。しかし、マッカナフの服の(色の)センスがすご過ぎて泣けた。

悪魔なのに、三ツ揃えのスーツで、胸に薔薇をつけて帽子をかぶって悪魔っぽくない
メフィストフェレスですが、悪魔ってのは黒くて頭にツノ生やして背中に黒い羽が
ある訳ではないということ、身近にいて人と変わらない=人そのものが悪魔だって
ことですかね。そして、若ファウストとメフィストフェレスが同じデザインの服を
着ている件については…メフィストフェレスがファウストの分身と言う見方で、
悪魔は自分の心の中にいるとも考えられる。

悪魔に連れられて奈落の底に落ちていく(ボッシュート)ファウストとは対照的に、
人間界での罪は許されなかったけど、神には赦されて明るい空に向かって階段を
上っていく=天国に行くマルグリット。この辺は結局信心深いものは救われるって
ことになるのだけど、とても美しいシーン。合唱の音がすごい割れて感動半減…
1スクだとこういうことは無いんだけど、小さい箱だと高音が割れる。

幕切れは爺ファウストが薬を飲んで死ぬ所で終るのだけど、若返った(過去に戻った)
あとの一連の出来事は夢だったのか。悪魔は存在したのか。見てる側に委ねられる。

オケがすばらしかった。や、METオケはいつもとても良いんだけど、マエストロは
ベタベタな仏蘭西オペラを華やかにまとめ、歌手との調和も良く考えていたと思う。
弦と木管がよかったのぅ。

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=FIs-Ab3Rtsw?rel=0&w=560&h=315]

ファウスト:ヨナス・カウフマン
メフィストフェレス:ルネ・パーペ
マルグリット:マリーナ・ポプラフスカヤ
ヴァレンティン:ラッセル・ブローン
シーベル:ミシェル・ロズィエ

演出上での核の扱いについては「それは違う」って思う向きもあると思うけど、そもそも
論として、日本とアメリカ(連合国)では立場が違うんだから、後世への伝え方も違う訳で
それはどうしようもないのよ。気質…国民性も違うし、宗教観とかバックグラウンドも違う。
そして「何が正しい」かも違って当然。こういうのはアメリカフィルタを通したものと
割り切ってみないとこっちの身が持たないとおもうんだけど、ワタシが考えなさ過ぎ?

魔法の島も面白そうだなぁ…。バロックはあんまり苦手(?)なんだけど、この前の
ジョンドヴァですごいレポレッロをやったピザローニが出るんですよ。彼ねー…
背が高くてハンサムなんだわ。リハ動画見ると眼鏡でどこのビジネスマンよって
感じで眼鏡スキーは確実に萌えますよ。