上の子って…

10時から8時半まで4本映画見てきますタ(超ダメ人間)。スケジュール立てるのも仕事より
ずっと真剣だしな。

渋谷だけにするつもりだったんだけど、どうしてもスタートが11時近くになるので(意味
不明)、1本目は池袋で(10:00〜)。そのまま渋谷に移動して何度も行ってるのに道に迷って
シネクイントに到達(12:50〜)。で、次はその向いのライズでアンチヴァイラル見るつもり
だったのに、予告でひるんでしまった。この予告、今まで何回も見てるのに、いざとなると
父クローネンバーグの黎明期作品のトラウマがよみがえる(ザフライは大好きだったけど、
スキャナーズとか無理(笑))。急遽予定変更してスタローンの新作(15:10〜)。初日だった
せいでぴあの出口調査に待ち伏せされる。

予定変更したので神保町に行くのに余裕ができる。ここまで水分は取ったけど何も食べて
なかったので、スヰートポーヅで餃子ライス。で、試写会終わって、まだ何かやってるか
と思って調べたけどダメぽい。Tシャツいちまいで出て来たら帰りが寒くて寒冷蕁麻疹(笑)。

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明日も見る。見とかないと来週以降きつくなる(笑)。去年も6〜9月はたくさん見てる。

ドリフト@リーブル
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拾い物っていうか、とても良かったのに今時点の上映館がえらく少ない件。サーフィン
なんて全く関わりのない世界だけど、素人が見てもサーフィンのシーンはカッコいいし
海はとてもキレイ。メインは親子愛兄弟愛。70年代と言うことで懐かしさを感じる世代
ではないけど、音楽も知ってるのばっかり。しょっぱなからJohnny B. Goode。

兄貴が典型的な「上の子」で萌える。くそ真面目で融通が利かないけど、やるときはやる。
弟は典型的な「下の子」で自由だけど、どこか繊細なところがある。ずーっと「上の子
(下の子)ってそうだよなー」って思いながら見てた。

町のワルに絡まれたり、友達がそのワルに取り込まれたり、資金繰りで銀行に取り合って
もらえなかったり、でも理解者がいて、ライバル企業があって…青春ものに必要な要素が
全部詰まってて、それが大げさでもなく、バランス良く散りばめられている良作。

一番美味しいのはヒッピーのサーフィン写真家サムワーシントン。カッコよくて神出鬼没。
自由で強くて、そこに兄弟は惹かれ、それ故に衝突もするけど、ピンチのときはさらっと
助けに来て、何も残さずに去ってゆく。

弟くん、どこかで見た…もう1人のシェイクスピアでサウサンプトン伯だった。兄貴の
マッチョなボデーにもフォォーってなるけど、弟くんの犬のような可愛さがたまらん。

セレステ∞ジェシー@シネクイント
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もうね、ジェシーは割といい奴なんだわ、生活力ないし、1回寝た女孕ませてるけど…
ダメか(笑)。単体で見るとダメだろうけど、セレステの性格が生理的にダメ過ぎて
ジェシーのダメっぷりが霞むと言う。恐ろしいことになっている。

夫に対しても、友達に対しても、同僚に対しても、クライアントに対してもどこか
上から目線で、それなのに自分と同じ気持ちでいてくれないと嫌で、自分の居心地の
良さだけを追求する気持ちいいほどのジコチューっぷりにうんざりして来る。で、
夫や友達が自分の意志を持ち始めると慌てて取り繕い自分の方に向いて欲しくて
じたばたする。

正論をぶつことが全て正しい訳じゃないってのはわかる。ワタシ良く割り込まれるし、
自分にイヤなことした奴はみんな死ねと思う。顔には出しても口には出さないけど…
(でもって反射的に舌打ちが出るのは育ちが悪い証拠だと思ってる)。でも共感できる
のはそこだけ。

下ネタが中学生レベルで見てるとイラつく。アメリカ人はああいうのが面白いと思って
やってるとしたらヤバい。「酷い格好」を猫おばさんというのも…ねぇ。

イライジャのゲイっぷりが堂に入り過ぎてる…何だあのぴったりしたシャツは(笑)。

シネクイント的ガールズムービー(と言う分野があるかは知らん)が、ワタシは苦手と
言うことだな。ルビースパークスもダメだったし。

バレット@シネパレス
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ウォルターヒルがそんな変なもん作るとは思えないので原作がマズいのか脚本がマズい
のか、相棒を殺したのはこいつ、その黒幕がこいつ、その親玉…と人探し(殺し)の伝言
ゲームみたいな感じになって、最後には動機が怪しくなって来る。なのでストーリーを
どうこうと言うより、スタローンのアクションを楽しむのが正解かと。殺しのお金が
もらえてない話ってどっかで聞いたなぁ…と思ったらジャッキーコーガンか。

相棒の韓国系刑事も情報収集ばっかりで(誰それについて調べてって電話するだけ(笑))
携帯デカってのもなぁ。ボノモの携帯が超古い型だったのとさりげなく対比させてるの
かもしれんが…さりげなすぎ(笑)。非番設定なので自前の銃を持ってなくて、且つ妙に
弱いのも話をつまらなくしてる。普通だったら最初に殺されるタイプだろ。

でもいつも高級車に乗ってるスタローンは素直にカッコいいっす。しかし、あの年で
あの体型は色々無理が出て来てる。シュワちゃんがいい感じに緩んでるのを反面教師と
してるのか?

最近区別がつきにくい。クリスチャンスレーター、パトリックウィルソン、マリウシュ。
顔や体格が似てると声も似るのでもうね…_| ̄|〇

【試写会】インポッシブル@一ツ橋ホール
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開始15分で津波なので、そう言うのがまだ無理な人は見に行かない方がいい。CGだし
リアルかどうかはまた置いといて。持ち物全部流されて、しかも海パンいちまいとか…。
ヒアアフターの津波は割ときれいな感じで作ってあったけど、実際は色々流れて来て、
ぶつかって打撲とか怪我とかするよね…ってのがリアル過ぎて、長男じゃなくても
「見てらんない」ってなるのわかる。

最初は自分と母親だけをどうにかするのに一杯一杯だった長男が母親に促されて人を
助ける様になり、その家族の再会を自分のことのように喜ぶ一方で、手術を受けた母が
人違いから病院内で行方不明になって一気に不安になる感情の落差。10歳そこそこの
子にメンタル的にキツすぎるだろ。もうね、自分が経験してる立場ってのは「上の子」
だけだから(笑)見てる間ずーーーーっと長男の気持ち。

基本的には家族が中心で、周りの被災者とかはあんまり深く突っ込んでいないけど、
自分達はシンガポールの病院に移ることが出来たけど、亡くなった人、家族を捜し
続ける人、そこで生活し続ける人、被災者を助ける人、色んな立場の人がまだ被災地に
残っていることを示唆するラストに東北の地震を重ねる人も多かったかも。他の
被災者にもスポットを当てろとか…ドキュメンタリーじゃないんだから。じゃあさ、
主人公の家族があのまま家族に会えないで絶望的なラストだったら満足なのか?
これは「映画」でなんだから、割り切りは必要。自分の被害者意識もここでは無用。

この作品の制作陣やキャストに日本のことも考えろとか言うのは暴論。あくまでも
「スマトラ沖地震の話」であって、そこに日本への配慮とかは別に必要ないと思う。
見るかどうか、どう感じるかはまた別の次元の話。

元々実話ということで、家族5人が生きて再会するのはわかってるし、映画用に脚色も
されているだろうけど、子供達が病院で再会するシーンではあちこちからハナミズを
すする音が…。ウマく行き過ぎじゃない?と思うことはあるけど、それでも家族の間の
電波ってのはあると思うんだ。それが血のつながりってもんだ。

終映後アンケートがあったけど、配給元がこの映画を「人が生きる強さ」とか「大事な
人と見に行きたい」と言う風に持って行きたがってる感じに辟易する。配給元のミス
リードってのはここ数年顕著で、GAGAの常套手段だけど、小規模な配給元もやるように
なるとは…映画屋の良心てどこに行ったんだ。

試写会には基本的に行かない(行けない)んだけど、土曜日だったのと、ユアンなのと、
先着だったのとで行って来た。一ツ橋ホールは初めて行ったけど、建物は古くてもいい
椅子だった。ニッショーホールの回にしなくて正解。公開は6月14日。