晴れの国で雨に降られる5:きっと神様は見ているから

車社会の人には「トーキョーの人はよく歩く」と言われるし、電車で5分のために20分
待つなら歩いちゃえと思うのがことごとく裏目に出たのが今回の行軍(笑)。

吉備津神社がある吉備津駅に行くための桃太郎線は2両編成のワンマンで単線、そして
まさかの1時間に1本。来た電車に乗る習慣が染み付いてるワタシはドキドキするわぁ。
写真ではわかりにくいけど大雨!ギリギリまでどうする?行く?と悩む。途中で雨が
やむかもしれないし、せっかく来たんだから行く。

吉備津駅を出てすぐに参道が始まるけど、ここから15分くらい歩く。歩道には水たまり
多数。誰もいないし、早くも後悔し始めるけど、電車も来ないので引き返せない。

こういう赤い橋見るともうすぐ?って思うけど、まだまだ歩く。

到着。手水はアルコールに置き換わっている。みんな車で来てるのか…ダヨネー。

エンドレス石段、冷えと疲れで足が棒のようだ。がんばれ。

はい、到着。お参りする正面の写真はなかった…。よく見るこのアングルは横から。
とてもきれいなつくりで、雨が降ってるのも悪くないなぁ、頑張って来てよかった。

お参りの後は回廊(回らないのに回廊とは)へ。屋根があるのありがたい。

紫陽花が見頃。あじさい園とあるけど、山ですから。鳥居の先は急なエンドレス階段。
迂回路はあるけど、歩く距離が伸びるだけというキツさ。頂上には岩山宮があります。
吉備国の地主神をお祀りしてるそうな。

鳥居と階段とあじさいの写真撮りたいやん?人がいなくなるタイミングをみんな待って
いたんだけど、そのタイミングで年寄り夫婦がずーーっとベスポジを占領してて、自分
らが撮り終わったら鳥居の下に移動してまた写真撮り始めたので諦めた。そういうのは
きっと神様が見てる。

一通り見てお参りして下界に戻ってくると駐車場にこれから結婚式と思われる白無垢の
お嬢さんが。大雨なのに大変だなぁと思って見てたら15分くらい雨がやんだの、なんか
すごい。その15分で屋根のあるところに入れただろうね。よかったね。

さて、もうひとつ吉備津彦神社にも行ってみたい。電車に乗って行くか、歩くか…なんで
ここで歩くことを選んだのか。吉備の中山みちという一本道なので迷うことはない。

最初のうちは福田海本部とか鼻ぐり塚とか民家もあるものの、しばらくすると完全に
山道だからね、晴れてる日はそうでもないだろうけど時々車が通るだけで誰も歩いてない、
ここで事故にあって草木がボーボーのところに捨てられたら見つからないかもなぁと思い
ながらトボトボと歩く。途中廃墟のラブホが2軒あるし(そのうち1軒の名前がロリパラで
崩れ落ちそうになる)、なんなん…。

山道が終わり、吉備津彦神社の駐車場が見えた時は助かった…と思ったね。神様のご加護。
吉備津神社に比べるとこぢんまりとした感じ、この日は早朝に夏至の神事があったみたい。
お守りとかの初穂料は脇の箱に自分で入れる方式で餃子屋と一緒って思った罰当たり。

吉備津彦神社から一宮駅は歩いて5分ほど。帰るころには雨もだいぶ小降りになってた。
吉備津も一宮も無人駅だけど、IC改札が1台あって無人駅との親和性にちょっと感動。
全然余裕なくてポケモンできなかったので駅にバンギラスを置いてきた。ピクミンは林
の苗をたくさん拾った。

岡山観光はこれにて終了。2日で3万歩くらい歩いた…もっと歩いた気がするけど…最後は
石段降りるにも足が曲がらなくてカクカクしてたり、翌日もひどい筋肉痛なのに…。

ワタシは雨の中を歩くのが下手で、傘も日傘の転用なので小さいから尚更、全身ずぶ濡れ。
袖は濡れて腕に張り付き、ワンピの裾はレギンスに絡まり、サンダルは泥汚れがべっとり。
2日目は天気が悪くて気温低めということだったので1日目と服を入替えたのが仇になった。
帰りの新幹線の中でやっと乾いた。

疲れてて座席を探すのもめんどくさいので、帰りは指定席に変更。結構混んでたので正解。
自分が思ってる以上に疲れてたみたいで、晩ごはん食べて帰ることもできず(外食は体力
いるんだよ)、食べたいものも思いつかず、肉まんだけ買って帰った(笑)。

#202206岡山